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    ギター修理のまとめ

    2014.11.13 Thursday 02:56
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      半年くらい少しずつ直していたギターが仕上がって、持ち主のところに帰っていった。
      修理の様子をまとめて残しておきたいと思う。
      そもそもこのギターを修理することになったのは
      今年の4月だったか5月ごろに
      いろいろと縁あって関わることになった杉山明さんという人のライブのお手伝いに行った時に
      あまりにもひどい状態でギターを使い続けているのが前からずっと気になっていて
      それを修理させてもらえないかという話を持ちかけたのが始まりだった。

      トップ板は割れてベコベコしてるわそれをガムテープでむりやりに補修してあるわ
      おかげで弦高がかなりとんでもないことになっているわ、フレットは見たこと無いくらい削れてるわで
      かなり歴戦をくぐり抜けて来た感をただよわせているギターだった。
      そんなになるまで使い込んでボロボロになってもまだ使い続けているから、とても気に入っていたのだろうし
      だからこそ今自分にできる事をしたいなと思った。


      当時はまだギター工房で仕事している時期だったのだけど
      その後どうにも具合が悪くなってきてしまい、毎日行ってがんばる事が出来なくなってしまった。
      結局自己流ではどうにもできないし、どうするか困っていたのだけど
      ギター工房の人の厚意で仕事は外れても通ってギターづくりを教えて貰えることになったので
      まずはこのギターの修理のやりかたを教えてもらって、作業を進めさせてもらうことにした。

      このあたりの経緯は自分が情けなく思うのだけれど、
      ギター製作や、山の仕事が忙しい中で受け入れてくれて、ここまでさせてもらえた事には本当にありがたく思う。
      自分一人では絶対できなかった。




      以下修理の様子


      まずこれが一番はじめの状態



      トップが完全に割れている。

      宅急便で送る際に
      潰れてしまってこんなことになってしまったらしい。
      この状態でライブに使っていたのだからそりゃ気になる。
      指板とフレットもゴリゴリ削れている。





      まずトップを取り外したいので、ブリッジと指板も外さなくてはいけない。
      アイロンで熱して接着を緩めてからパレットナイフ等で少しずつはがしていく。
      かなり時間のかかる作業だった。





      トップをはがす。
      ボディとライニングでくっついているのでそこも隙間にナイフを入れたり、力ずくでライニングごと引剥がしたりしてなんとか取り外す。
      なるべくトップに傷をつけないように剥がさなくてはいけなかったのだが、けっこうダメージを与えてしまった。
      合板だから余計に端っこが弱かった。

      ボディにくっついたままのライニングも新しく作り直すので、ヤスリやナイフなどで綺麗に除去する。









      トップの割れてしまった部分はエポキシ樹脂で補修して、できるだけ平滑に整えておく。
      あとこの間にトップの塗装も全部剥がしてしまった。
      ブレイシングも少し剥がれている部分があったので、接着し直しておく。




      割れてしまったトップを別の板を使って補修していく。
      これは多分ローズウッドかな?
      他のギターのバック材のあまりだと思う。
      それっぽいデザインになるように形を切り出して、ピッタリになるように合わせていく。
      接着はエポキシ樹脂を使う。
      さらに強度を確保するために、グラスファイバーシートを接合部分をまたぐようにエポキシで両面に貼り付ける。
      くっついたら、ボディの形に合わせて余分な部分を切り落とす。







      新しいライニングをボディに接着する。
      その後トップをゴムバンドでぐるぐる巻にして接着する。
      オベーションはボディが丸っこくて、FRP樹脂でできているのでかんたんにたわんでしまう。
      ネックの角度や、トップ板の位置がなるべくズレないように調節するのが難しかった。





      欠損してしまったボディまわりのインレイやバインディングを付け直す。
      同じ幅のアバロン貝のパーツがあるので、それをカーブにフィットするように取り付けていく。
      トップの接着でどうしてもズレが出てしまったので、そこはバインディングの厚みで調節した。
      トップの補修で使ったグラスファイバーもできるだけフラットに近くなるように、ある程度残しつつ滑らかにしておく。




      バインディングの外周部を最後に接着して、微調整してヤスリがけする。






      ヘッドも先端が欠けてしまっていたので
      マホガニーの端材を貼り付けて成形しておく。




      ヘッドのデザインも直すついでに変えてみたかったので
      塗装を剥がして屋久杉の端材を薄くして、形を切り出し接着して、いい感じになるように削る。
      ペグ穴も空けておく。
      ついでにヘッド裏とネックの塗装も削り落としておく。



      ペグもさびてたので磨く。




      ナットも劣化していたので新しいのをつくる。



      指板を接着する。
      剥がした時の接着剤は綺麗に落として
      トラスロッドを回して、ボディとの角度が正しくなっているかどうか、位置が正確か、注意しないといけない。



      指板とブリッジとサウンドホール周りをマスキングして
      塗装する
      ウッドシーラー
      サンディングシーラー
      トップコート
      の順に塗る度に表面を整えつつ重ねて塗装していく
      垂れたり、むらにならないようにするのが難しく、なかなかシビアな工程。




      塗装が終了したら、ブリッジを接着して
      トラスロッドやヤスリなどで指板の歪みなどをできるだけ修正してからフレットを打ち込んでいく。
      おおまかにニッパーでふちを落としたら、ヤスリで整える。
      これがなかなか難しく、頑張って塗装したボディを少し傷つけてしまった。
      フレットを打ち終えたら真っ直ぐになるようにスケールで確認しながらすり合わせる
      高さが概ね合ったら、フレットの形を整えてヤスリや研磨剤などを使って磨き上げる。
      けっこうシビアで神経をつかうのと、手間がかかる。



      ペグを取り付け
      ナットをはめこみ弦を張ってネックの反りや弦高を確認修正しながら
      弦の溝を専用のヤスリで切り出す。
      これも高さをギリギリまで下げたいので、シビアな作業。

      その他電装系などを取り付ける。




      これで完成!
      と、このような感じでした。



      演奏するあきらさん


      なんとかうまいこと直って、自分で弾いてみても弾きやすくなったし音もいい音してたし
      あきらさんもやっぱりこれが一番弾きやすいと喜んでくれて、ライブでもみなさん楽しんでいたのでよかったよかった。
      これからまたこのギターが活躍してくれるとうれしい。
      category:- | by:minkponyocomments(1) | -

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      2019.05.03 Friday 02:56
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        Comment
        心あったまるいい話でした
        オベイション高校時代は憧れでした
        オトナになって中古のセレブリティ弾いてました
        • のぶりん
        • 2018/12/23 8:28 PM








           

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